診察室(統合電子カルテシステム)
サンヨーメディコム社製の最新の電子カルテシステムを導入しています。患者さんの膨大な過去の記録を瞬時に引き出せます。従来の紙のカルテでは法的保存義務は5年間だけですが、当院では患者さんの一生の記録が保存されます。高精細医療用ディスプレイを2面備え、レントゲン写真では前回検査との詳細な比較が可能です。心臓超音波検査も表示されます。心電図、ホルター心電図、運動負荷心電図の結果は右脇のビューワーで読みます。完全ペーパーレス、フイルムレス化を実現しました。
デジタルX線画像診断システム
富士フィルム社製、デジタルX線画像診断システム(FCR)の導入が完全フイルムレス化を可能としました。少ないX線量で最適化された良好な画像を撮影後瞬時に得ることが出来ます。銀塩フィルムや現像液、定着液を使用しないので、省資源、環境保護の面でもプラスです。得られた画像データーはスリーゼット社製医療画像管理システム(サーバー)に蓄積されます。電子カルテと連動しており、患者さんのカルテを開くと自動的に画像が表示され、前回X線写真との比較も容易に出来ます。
心電計
日本光電製多目的心電計です。ネットワーク構築に対応しており完全ペーパーレス化されています。診断波形は自動的に院内LANを介して診察室のビューワーに送られ即座に見ることが出来ます。診察室では患者さんの以前の心電図を簡単に呼び出すことが出来るため、病状の変化の比較検討が容易です。また虚血性心臓病や不整脈の患者さんに行うエルゴメーター(自転車)負荷心電図検査にも使用します。検査に使用するエルゴメーター負荷装置は超音波診断装置の写真の奥の方に見えています。
ホルター型心電計(24時間心電図)
日本光電製デジタルホルター型心電計。データーはメモリーカードに記録。1981年に初めて使った機種は米国アビオニクス社製の3インチのオープンリール記録装置で弁当箱サイズの大変重いものでした。不整脈や虚血性心臓病診断に用います。当院では他では殆ど導入されていない、ネットホルターシステムを導入しました。データーを光回線で解析センターに送るため解析期間の短縮が図れます。これまでは結果レポートは一人分厚さ6〜7mmの冊子でしたが、結果をビューワーで読むためにペーパーレス化できました。
心肺蘇生セット
心肺停止時の救命処置時だけでなく、急性呼吸不全、急性心不全、意識障害などの時の救命処置に使用されます。救急カートは病院などでは一般に赤色ですが、当院ではペパーミントグリーンのカートに一式を収納し直ちに使用できるようになっています。気管内挿管に使用するマッキントッシュ型喉頭鏡、アンビューバック(呼吸補助バック)、呼吸心拍監視装置、酸素飽和度モニター、酸素吸入セット、DCカウンターショック装置、眼底鏡、ボスミン、ノルアドレナリン、メイロン、ソルメドロールなどの各種薬品類です。
スパイロメーター(肺活量、呼気流量測定)
健康診断時のほか気管支喘息、慢性気管支炎や肺気腫など慢性閉塞性肺疾患の診断に使用します。努力肺活量(FVC)および呼気一秒率(FEV1.0%〜1秒間に吐き出せる息の量)などを測定します。陳急性肺結核の呼吸器後遺症、塵肺、硅肺などは減少傾向にあリますが、増加が激しいのが喫煙を原因とする慢性肺疾患です。非喫煙者と喫煙者では30歳代前半から検査結果に歴然とした差が出ます。坂道などで以前に比べて動悸息切れがひどい、起床後すぐに汚い痰が出る様になってきた」などが予兆になります。